ゼミに潰しは効かない(2006/10/18)
「系」を選ぶ
自分はどの「系」?
# 学びたい「系」がすでにハッキリしている人は、今回の話を
# スルーしてくださいね。わからない人は、読んでみてください。
あなたは、どの「系」ですか?
ご存じのとおり、総合情報学部では、学びの傾向が
「系」で分類されています。
メディア系、組織系、知識系ですね。
ゼミは、自分が学びたい系の研究をしているところを
選ぶのが王道です。
それぞれの系のキーワードを挙げてみましょう。
- メディア系:社会、心理、教育、人間、報道など
- 組織系:行政、経済、経営、統計、データ処理など
- 知識系:アルゴリズム、システム開発、プログラミングなど
さて、それぞれの系の傾向をイメージできますか?
もちろん、複数の系にまたがる分野やアプローチもありますが。
とりあえず、感覚的に、3つの「系」のイメージをとらえてください。
あなたは、どの「系」ですか?
こう聞かれたとき。
「自分は、メディア系だな」
「自分は、知識系だろう」
などと、ハッキリ答えられるでしょうか。
「系なんて意識してこなかった」
「まだ系を絞ることができない」
という人もいるかもしれません。
今回は、自分が進む系を決めかねている人が
ゼミ選びで犯しがちなミスについて、書いてみました。
系の先入観で選ぶと失敗する
ゼミ選びで失敗する人を見ていて、思ったこと。
潰しが効きそうだからという根拠のない先入観だけで、
ゼミを選ぶのはやめましょう!
特に、潰しが効くことを知識系ゼミに期待するのは、やめましょう。
ゼミに潰しが効くなんてことは、ありません。
そんな動機でゼミを選んだら、まず上手くいきません。
なぜ、ゼミ選びに失敗する人がいるのか?
私が見てきた例で、もうちょっと具体的にいうと…
なぜ、システムに興味ゼロなのに、知識系のゼミに入る人がいるのか?
ずっと疑問でした。
そして、あるとき、気がついたんです。
ゼミ選びで、特に知識系ゼミを選んで失敗する人は、
ゼミが属する「系」のイメージで、選んでしまったのでは?
メディア系、組織系、知識系。
真ん中の組織系は、ちょっと置いといて…
メディア系と知識系についてです。
なんとな〜く、こんな先入観がありませんか?
メディア系 ≒ 文系
知識系 ≒ 理系
たしかに、そういう面もあります。
実際には、かならずしも全部がそうじゃないんだけどね。
とにかく、この先入観でゼミを選ぶのが、失敗の一因ではないでしょうか。
といっても、「理系だから、知識系にしよう」という選択。
これはまだいいと思います。
「文系だから、メディア系にしとくか」…これも妥当な選択です。
問題なのは、
「文系だけど、潰しが効きそうだから理系の知識系にするか」
という人!
たしかに受験勉強では、理系を選ぶと潰しが効きました。
でも、ゼミにこの理屈は一切関係ないです。
……理系から文系に変わること(=文転)は簡単にできる。
……でも、文系から理系に変わること(=理転)は、厳しい。
……だって、文理選択で文系を選ぶと、物理や科学を勉強する機会を失う。
……その状態からの巻き返しは、むずかしいから。
というのは、完全に、大学受験での文理選択のイメージですね。
刷り込みっておそろしい。
しかし、ゼミは、そもそもそういうものじゃないと思います。
自分がやりたいことがわからないから、なるべく潰しが効く選択をしよう
↓
理系(≠知識系)は、文系(≠メディア系)よりも潰しが効くかな?
↓
じゃあ知識系ゼミにしておくか
繰り返しますが、これは間違っています。
「理系っぽい」知識系ゼミに行って、「文系っぽい」勉強や研究を
することは、難しい。ムリとは言わないけれど難しい。
そうやってゼミに入っても、知識系ゼミの活動内容に興味を持てず、
勉強してもついていけない。
そこで思いつめると、ゼミを辞めたり、大学を辞めたり
することになるかもしれませんよ。
案外ありがちな思考過程だと思いますので、気をつけてください。
自分の系を見極めよう
今まで、自分の系にあった科目を履修してきましたか?
単位が取りやすいから、先生が面白そうだから、といった理由で
科目選びをしてきた人は、これまで系を選ぶことに無頓着だったかも…
2年生の秋学期になっても、まだ自分の系がわからない、なんてことがあります。
まだわからないよ、という人も、
ゼミ選びを機に自分の系を見定めましょう。
そろそろ潮時だと思って…どれかひとつを選ぶときです。
講義を聴いていて楽しかった科目、眠くならなかった科目。
先生の語りに聞き入ってしまった科目。
ひとりで勉強しても苦にならなかった科目。
ピンとこなければ、そんな視点からでもいいです。
自分に合う系を見極めてくださいね。
そして、その系に即した研究をするゼミを選びましょう。
